製造工程ってどんな感じ?
かつらの製造って分業になっているんです。
まずは業者から髪を大量に購入します。
それを釘がさかさまになったような装置で、長さなどを振り分けていきます。
髪は、表面のキューティクルを落とす処理をした後、脱色しいろんな色に染めていきます。
かつらの型を受け取った工場は、ウレタンや石膏でかつらの型にあった型を作ります。
その型で、ネットのベースを作っていきます。
そのベースに職人さんが、髪を1本〜2,3本植えていくのです。
この作業は気の遠くなる作業なんです。毛植え作業は、型の大きい小さいなどにもよりますが
だいた10日〜2週間程度かかります。
そして両面テープを貼るウレタン素材部分などもすべて手作りです。
液体を塗ってNPUと呼ばれる部位を作っていきます。手作りですので、薄くも厚くもぬれるのです。
このようにオーダーメイドかつらは、全部の部位が手作りの手工芸品なので、職人さんの腕に左右されるんです。
ですので同時に2個オーダーしても、微妙に大きさなども違ってきます。
世の中に2つと同じものがないのがオーダーメイドかつらなのです。
それに比べてマシンメイドのかつらは簡単です。
一本のラインに髪をミシンで、ガッーっと縫いこみます。あっという間に髪が生えたラインができていきます。
これを数本、ベースに縫い込めば終わりですので一日で完成です。
簡単ですが、ミシンで縫ったものは、髪も抜けやすいので、ファッションウィッグのような
廉価な商品に使用するのが一般的です。
既製品は総手植えの製品とマシンメイドの製品があります。
既製品と言えば女性用が一般的ですね。
女性用はベースの部分が柔らかいネットで作られるのが一般的なので、頭の型はなくても作成できるんです。
ということは、頭のサイズの型をつくらなくても、決まった部位のサイズがわかれば作成できるのです。
それを利用して自宅にいながら簡単にオーダーメイド全かつらをオーダーできるようにしたのが、
ナチュラル株式会社のHANAHANAというブランドだそうです。
これは某メーカーが20数万円から30数万円で販売している商品と同じ工場で作成しているということです。
それがなんと8万円前後で手にいれることができるそうですから、
オーダーメイド全かつらを自宅で簡単に安く注文したいとお考えの人には検討する価値があるかもしれませんね。